1st Track 02 Autumn in New York

1st Track 02
Autumn in New York
Produced by KEN TAKEDA
Made in Korea/Tono&Lims
Fountain Pen Ink 30ml


【ライナーノーツ】

この曲を初めて聞いたのがいつのことなのか忘れてしまったのだけれども、秋を代表するジャズといえば、まっさきにこの曲を思い浮かべます。
ぼくが初めてNYに行ったのは1990年の9月のこと。
子どものころからずっと憧れていた摩天楼を空港からのリムジンバスの中から対岸に見た時の感動、そして、地下道を抜けて、その摩天楼に入った瞬間鳥肌が立ったこと、そんなことを今でも鮮明に覚えています。
初めてのNYでは、一人でブロードウェイミュージカルを見に行ったり、一人で一日中ブロードウェイを歩き回ったり、エンパイアーステートビルに登ったりして過ごしました。
そこに住んでいた日本の女友だちにいろいろなところに連れて行ってもらったのも良い思い出です。
中でも一番印象に残っているのが、ランチタイムはリーズナブルだから、という理由で入ったブルーノートです。1988年に東京にオープンしたものの、自分にとっては無縁の高嶺の花的なジャズライブバーだと思っていました。
その本場に入ることができるなんて!
でも、そこでどんな人たちのどんな演奏を聴いたのかはすっかり忘れてしまって、それが残念。多分、そんなに有名な人たちではなかったと思うのですが、でも演奏そのものはとても楽しかったと記憶しています。
さて、この「Autumn in New York」は、もともとミュージカルナンバーだったのをフランク・シナトラが歌ったことでヒットし、その後多くのシンガーが歌っています。
ぼくが好きなのがビリー・ホリデーのバージョン。
ちょっとけだるく歌っている感じがたまりません。
秋のNYの人々の高揚感と、紅葉のセントラルパークが目に浮かびます。
そして、歌詞に注目。あちこちに散らばった韻を楽しむとよりこの曲の面白さを味わえると思います。
残念ながらぼくが2回いったNYはいずれも9月だったので、この歌詞に出てくるような紅葉のセントラルパークを歩いていないのですが、
いつか紅葉の時期にこの曲を聴きながらセントラルパークを歩きたいなと思っています。
この色はそんな想いも込めて作ってもらいました。
単なるオレンジじゃなくて、濃淡の中にニュアンスを感じられるオレンジ。
実は最終的にこの色に落ち着くまでに、何度かTONO&LIMSさんにいくつかサンプルを出していただきました。
でも、このオレンジは、秋の日を浴びた紅葉の黄色のようにも見えて、ぼくがイメージする秋のニューヨークを見事に再現されています。
多く人たちにあの街の秋の空気が伝わりますように!

【色彩心理と象徴】

紅葉のような黄みのあるオレンジ色には深みも感じられます。この色は、温かさ・安心感・郷愁・郷土愛・熟成された魅力を象徴しています。単なるビビッドなオレンジではなく、「秋の日差しの下で色づく木の葉」のように、静けさと深さを兼ね備えたニュアンスカラーです。ニューヨークの秋というのは、芸術・知性・感性の高まりを感じさせる季節でもあります。さらに、この「Autumn in New York」は、セントラルパークの紅葉、都会の洗練された雰囲気と相まって、クリエイティブで情緒的な印象も喚起されます。

【 活用シーンとおすすめの使い方】

・ 秋の便りやポストカードに=秋の訪れや季節感を表す手紙や葉書に最適
・ジャーナリング(感傷的な日記)に=過去の思い出や旅の記録を綴るときに
・音楽や映画の感想ノートに=ジャズ、シティポップ、映画など感性を刺激する記録に
・季節のコラージュやイラスト=セントラルパークや摩天楼など、秋の景色を描く表現ツールとして

【一言まとめ】

「ノスタルジーと憧れが色づく、摩天楼の秋色。」
このインクは、オーナーであるKEN TAKEDAが1990年9月のニューヨークで体験した感動や、ブルーノートで聴いたジャズの記憶、そしてセントラルパークへの憧れなど、「秋という季節に心がほどけるような情感」が込められています。
特に芸術や感性が高まる秋、内面を見つめ直す時間のお供として、このインクが心の旅路を彩ってくれることでしょう。
販売価格
1,980円(税180円)
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